イタリアの香りは、タイトルが示す通り、作品はイタリアのユニークな特徴を、イタリアの色彩と光と影とを絡ませたゲームで香りを付けてみました。
イタリア渡航の際、あらかじめ用意したのは、100本のフイルム、コダクローム25と64です。規制に捉われず、全く白紙の状態で旅に出ました。自然な色彩再現発色するフイルムに相応しいテーマは、やがてカメラを向けるうちに現れ始めました。街角や壁面の美しさを見過ごさずに冷静にシャッターを切りました。三脚を据えじっくり光と影の織り成すドラマを待ちました。停止したイメージに味付けされた風景は、写真である事実を忘れさせてくれます。
その香り、味、感触は純粋で単純な構図で皿に盛り付けられています。