山澤 伸 (日本、千葉市、1954年）

広告カマラマンのスタートから10年。外国企業との仕事からヨーロッパ各国に出向くことが多くなりました。同時に西洋文明に触発されるようになりました。
海外でカメラマンとして仕事したい、気持ちが膨み続けていました。

１９９２年にマドリットにスタジオを開設してからすでに29年の月日が過ぎ去りました。
最初の１０年間は、環境の異なるスペインで右往左往する毎日でした。

ヨーロッパで、写真の仕事を通うして肌身に感じたのは、技巧だけの奇麗な写真では通用しないことです。
この地で、写真を生業にする。写真を発表するには、技術、理論にも勝る個性が必要であることを叩き込まれました。
それは、まさに表現力です。

私の目標である、心の奥にある色と形、心象の色と形、自分だけの色と形を探し求める旅は未だに続いています。

これからも、遠く離れた日本を見つめながら、マドリットを基点に個性あふれる広告写真、ルポルタージュ、芸術写真を発信して行くつもりです。